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「人間の身体の基礎知識」について 『組織 その15』
- 2017/08/12
<3.筋組織 の続き>
(2)骨格筋
手や足を思うように動かすことができるのは骨格筋の働きによります。
骨格筋は骨に付着し、脳脊髄神経の支配を受けている随意筋です。
これらの骨格筋線維が束となり、全体を筋膜に包まれて筋が作られます。
骨格筋線維は直径が10~100μmで、長さはときに10cmを越えることがあります。
筋線維は円柱形をして、たくさんの核が全長にわたり散在しますが、筋芽細胞が融合した多角細胞です。
ただし1本の筋線維が、筋頭から筋尾まで伸びることは稀です。
①筋原線維
筋線維の内部を満たす筋原線維には、暗く見えるA帯と 明るく見えるI帯が交互に並び横紋が形成されます。
筋原線維を電子顕微鏡で観察しますと、太いフィラメントと細いフィラメントの2種類が規則正しく配列しているのが分かります。
太いフィラメントはミオシン、細いフィラメントはアクチンというタンパク質です。
ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントが重なり合って見えるところがA帯として、アクチンフィラメントだけのところがI帯として観察されます。
A帯の中央にはアクチンフィラメントの欠けるところがあり、H帯として区別されます。
アクチンフィラメントを束ねる部分が、明るいI帯の中央に明瞭な線として認められます。
これをZ帯、Z線あるいはZ盤と言います。
②サルコメア(筋節)
Z帯からZ帯までを筋収縮の単位と考えて、サルコメアと言います。
サルコメアの長さは、非収縮時には2.5μmありますが、収縮時には2.0μmとなります。
これによって筋細胞全体としては大きな収縮力を発揮することになります。
筋収縮によって短くなるのはI帯であり、A帯の長さは変わりません。
この収縮の現象は、アクチンフィラメントがミオシンフィラメントの中に滑り込むことによって起こります(滑走説)。
③筋小胞体
筋小胞体は、筋原線維を取り囲むように発達しています。
そこへ筋細胞の表面から直角に横細管(Т管)という管が落ち込み、A-Ⅰ境界帯の位置で筋原線維を環状に取り囲みながら奥に進みます。
これによって細胞膜を伝わってくる興奮を素早く細胞内部まで伝えることができます。
筋原線維を網状に取り囲む筋小胞体は、横細管の周りで膨らみ終末槽を作ります。
横細管に興奮が届きますと、これに接する筋小胞体終末槽からカルシウムが大量に細胞質に放出されます。
筋小胞体に接してミトコンドリアが1列に並びます。
ミトコンドリアは、筋の収縮エネルギーであるATPを供給します。
『腰痛・肩こり・真心堂』
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真心堂療術院 院 長