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欲求不満の食事②
- 2019/10/26
カロリーだけを少なくして痩せることはできても、代謝が正常でなく、健康体ではないからです。
健康体なら、多少多く食べても、体重はせいぜい1㎏内外で安定しているものです。
生物体は健康なほど、この安定性(ホメオスタシス)は強いのです。
また、運動することが、カロリーの消費を高めるというので「歩け、歩け」「走れ、走れ」ということが、ブームになっていますが、4kmを1時間歩いて、体重60~70㎏の人で、大体消費カロリーが100kCalです。
毎日20kmを歩いて、10日間続けても、1日500kCalです。
500kCalを体重(脂肪)に換算しますと(脂肪1gで9,3kCalですから)わずかに0.54㎏、つまり、半㎏しか減量できないことになります。
てすから、減量するために、汗水たらして、激しい体操や無理な運動をしても、効果はあまりないわけです。
やはり、摂取カロリーを減らす方が効果があります。
てすが、体操や運動はあまり激しくやらなくても、代謝を促進し、スムーズにさせる効果はあるのですから、肥満体の代謝障害を治すためには、食事のカロリーを制限するとともに、適当な、軽い運動(体操、歩く、軽く走るなど)はすべきです。
また、単純性肥満(食餌性肥満)は、総カロリーの摂り過ぎだけでなく、タンパク質、脂肪の種類(動物性脂肪か、植物性脂肪か)、炭水化物(でんぷん質か、砂糖か)、さらにはビタミン類、ミネラル類などの栄養素全体のバランスの乱れ、特にビタミン、ミネラル類の欠損による代謝障害が、大きく関係して起こるのです。
この「食物」の「質」が、「量」よりも、実際には重大であることが、最近知られてきました。