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- 「まとめ・ドカ食い」は「力士体型」への最短距離②
「まとめ・ドカ食い」は「力士体型」への最短距離②
- 2019/10/29
朝食と夕食のどちらかに重点を置くかということも、太る、痩せる、と関係があります。
朝食に重点を置いて食事をしますと、同じ量を、夕食に重点を置いて食べるのに比べて、太り方は少ないです。
この逆に、欧米の食事みたいに夕食に重点を置いて食事をしますと、より太ります。
それは何故か。
動物は体内に、『昼と夜のリズム』を持っています。
これを「バイオリズム」(生命のリズム)と言います。
昼間に活動し行動する動物(昼行動物)は、夜間には休息的になり、睡眠します。
これに対して、夜行動物は、その逆で、ネズミやフクロウなどは、夕方から夜間に活動的になり、昼間はあまり活動しません。
この昼夜のリズムを、膵臓のホルモン(インシュリン‥Iとグルカゴン‥Gの2つがあります)についていえば、夜が明けて昼間になりますと、Gのグルカゴンの分泌は盛んになり、夜から朝にかけては、Iのインシュリンの分泌が盛んになります。
Gのグルカゴンは、体内に蓄えられたエネルギーを遊離しやすくする働きがあり、Iのインシュリンは、その反対に食物を定着させる働きがありますので、朝食を多くとっても、体内に定着するよりも、エネルギーとしてより多く放出されます。
これに対して、夕食を多く摂りますと、体内に定着しやすいのです。
従って、朝食を多く摂っても太りにくく、夕食を多く摂れば太りやすい、というわけです。
それから、肥満者は、特定の者ばかりを多く食べる傾向がある、ということも明らかにされています。
また、ストレスや欲求不満の多い今日、その代償としての過食・偏食が、肥満の原因にもなります。
アメリカでは、スラム街ほど肥満者が多いですが、これは、食生活が豊か過ぎるということよりは、欲求不満などからの過食・過飲、そして好きなものばかり偏食して、栄養のバランスから代謝障害を起こしているためと考えられます。