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屈筋群とは
- 2019/10/02
橈骨手根屈筋、長掌筋、尺側手根屈筋、浅指屈筋、深指屈筋の5屈筋は、主として手関節あるいは指を屈曲させます。
前腕の前/内側面にあり、腕橈骨筋と尺骨体との間に位置します。
ほとんどが上腕骨の内側上顆の総屈筋腱から総合して起こっています。
屈筋の筋腹は前腕を下行し、手関節の近位側約5cm辺りで薄い腱となります。
屈筋群は伸筋群より分厚く、柔軟です。
屈筋はまとめてアクセスすることは容易ですが、特定の筋腹を分離することは難しいです。
屈筋は3層になっています。
浅層は橈側手根屈筋、長掌筋、尺側手根屈筋の長い筋腹からなります。
橈側手根屈筋は円回内筋と腕橈骨筋の内側にあります。
尺側手根屈筋は尺骨体のすぐそばに位置し、豆状骨に付着するはっきりとした腱を有します。
中には欠如している人もおりますが、長掌筋は橈側手根屈筋と尺側手根屈筋との間を走り、手掌腱膜に付着します。
これら3筋肉はいずれも部分的に分離することができ、触知もできます。
中間層と深層にはそれぞれ浅指屈筋、深指屈筋の幅広い筋腹があります。
各指筋は4つの薄い腱があり、いずれも手根管を通り、指節骨に付着します。
指屈筋の筋腹は直接アクセスするのは難しいのですが、浅層屈筋下層に指屈筋の密性筋腹を触知できます。