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手関節の支帯及び手掌腱膜
- 2019/10/15
屈筋支帯は手関節の掌側面、屈筋皮膚線の直ぐ遠位に位置します。
その横行線維は長掌筋腱の深層、他の屈筋腱と正中神経の浅層にあります。
屈筋支帯と手根骨は手根管を形成し、管の中を屈筋腱と正中神経が走行します。
薄い屈筋支帯を分離することは難しいですが(より深層に位置する腱と直角に交わります)、横行線維が屈筋支帯を見分けるのを助けます。
また、支帯が「堅い」場合、手関節前面の組織は屈曲し難しいです。
分厚い手掌腱膜は、手掌を横切るように浅在して広がる前腕筋膜と連続しており、長掌筋膜の付着部となっています。
足底にある足底腱膜と同じような形状です。
屈筋支帯と同様に触診するのは容易ではないですが、手掌腱膜の張りを触知することはできます。
伸筋支帯は皮膚近くにあり、手関節側面に位置します。
屈筋支帯と同様に筋膜の肥厚部であり、手関節を横切るように広がる横行線維を有し、下層の骨に付着します。
伸筋支帯は手関節と母指伸筋を安定させます。
幅はおよそ約2cm、尺骨頭と橈骨茎状突起の遠位にあります。