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脊柱及び胸部の骨
- 2019/10/17
脊柱(背骨)は首の頸椎7個、胸の胸椎12個、腰の腰痛5個、計24個の椎骨からなります。
仙骨と尾骨は癒合脊椎骨で、両骨とも脊柱の一部とみなされます。
仙骨と尾骨は、後記「骨盤部と大腿部」で解説します。
24個の椎骨のうち頸椎は最も可動性があり、アクセスしやすいです。
12個の胸椎は12対の肋骨と関節を営みます。
これらは動きを最小に抑えるよう設計されていて、胸部の安定化に役立ち、内臓を保護します。
対照的に、第12肋骨と後腸骨稜との間に位置する他の椎骨より大きく頑丈な腰椎は、上半身の体重を支えるように設計されています。
背側を触診してみましょう。
全24個の椎骨は筋肉組織層より深層にあります。
しかし、棘突起と横突起は各椎骨から出ていて、位置探しに役立ちます。
胸部は胸骨と胸郭を含みます。
皮膚近くに位置する胸骨は胸の正中線上にあります。
胸郭は肋軟骨と12対の肋骨からなります。
肋軟骨は形状、サイズともに肋骨と変わらず、肋骨と胸骨とを結びます。
第1~7肋骨は直接胸骨に連結していますので、「真肋」と呼ばれます。
第8~12肋骨は肋軟骨を介して胸骨と間接的に連結しているので「仮肋」と呼ばれます。
第11,12肋骨は「仮肋」と呼ばれますが、「浮遊肋」とも呼ばれます。
肋骨にも肋軟骨にも全く付着していないからです。