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「長生きの元」をつくる
- 2019/11/01
運動を続けている人達は、体協の調査によりますと、気分爽快(73、5%)、丈夫になった(74、5%)、体力増加(74,4%)、よく眠れる(76,9%)、食事が美味しい(79,5%)、風邪をひかなくなった(73,7%)、快便(39,3%)という効果があると言われています。
最近のトリム運動(船のバランスをとる造船用語からきており、ノルウェーのバイキング達が、暴風雨に耐えて生き抜くために、という意味が込められています)も、ハウジニ-モがノルウェーのの国民を、現代病(成人病:中年病・生活習慣病、体力低下)から救うために、『トリム』という新語を作って、『心身のバランスを強化する』ための運動を指導したことに始まります。
今日の人は、運動不足がますますひどく、健康は蝕まれ、成人病(中年病、生活習慣病)が多発しているのですから、運動することは絶対必要です。
貝原益軒氏は、その著「養生訓」の中で、身体を動かすことが、健康で長生きをするために必要であり、「身体は勤労すべし」と言って、日々まめに(心と身体を1つにして)働くべきことを繰り返し述べています。
総論(上下)で
「身体は日々少しずつ労働すべし、久しく安座すべからず‥‥毎日飯後に、必ず庭園のうち、数百歩静かに走行すべし、雨中には屋内のうちを幾度も徐行すべし」
「家にいて、時々我が体力を辛苦せざるほどの労働を成すべし、、我が起居のいたつかはしきを苦しまず、室中のこと、 しばしばみづからたちて、我が身を運用すべし」と言っています。
これは中国医学の古典に則ったもので、華陀の「人の身は労働すべし、血脈流通す」や呂氏春秋の「流水は腐らず、戸枢は蝕まず」や、千金方の「養生の道、久しく行き、久しく座し、久しく臥し、久しく視ることなかれ」などを引用して、これらの自らの体験を通して述べてあります。
そして、家業に精励し、まめに働くことが、養生の要訣であると言います。