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肺と心臓で走る
- 2019/11/02
脚は、ただ身体を支えているだけではありません。
脚は立っているだけでも、神経や筋肉が使われており、そのために、脚の血の流れも良くなり、全身の循環を新しくします。
また、歩く時には、脚の筋肉だけでなく、腕や胴体の筋肉、さらに多かれ少なかれ、全身の筋肉が共同して働きます。
そして、呼吸も弾み、心臓の打ち方も速くなります。
走る時には、筋肉系だけでなく、呼吸・循環系も大いに働くのです。
スポーツ生理学の大家、シュミット博士が、「肺と心臓で走る」と言っていますのは、まさに至言なのです。
中高年の衰えの兆しは『歯・目・マラ』と言われますが、もう一つ、『脚』の弱ることが、この頃では付け加えられています。
それは、省力化の今日、脚の使い方が少なくなったからです。
脚の筋肉が、「廃葉性萎縮(使わないと衰えること)」を起こさないためには、1日に少なくとも『1万歩(1時間半、約6km)』は歩く必要があるということになっていますが、意識しないでいますと、普通の人で6,000歩から5,000歩、管理職のビジネスマンでは、3,000~2.000歩というように少ないです。
この脚を使わない‥歩かないということは、脚の筋肉だけでなく、実は心臓や肺を使はないことになります。
したがつて、脚が弱ってくることは、心臓・肺(循環・呼吸)も弱っていることを示していることになります。
そんな訳で、中年に起こる脚の弱化は、老化が全身に起こり始めたことを、如実に示すわけです。
逆に、脚がしっかりしているのは、全身がしっかりしていることの証拠になり得るのです。
このようなわけで、「老化は脚から」「健康は脚から」といわれ、ゴルフなども歩く要素が多い点が注目されています。