- トップページ
- >
- 心筋梗塞は「心臓の窒息」です①
心筋梗塞は「心臓の窒息」です①
- 2019/11/13
この心臓死は、一体どういう経路を通って起こるのでしょうか。
心臓は、大動脈の根本から出る左右の冠動脈(左のものは、回旋枝と左前下行枝に分かれますので、計3本の細い動脈からなります)が、動脈硬化を起こし、血管が狭くなるのが「狭心症」です。
また、血栓(血が固まったもの)などで血管が詰まって、そこから先へ血流が流れなくなりますと、酸素不足、栄養不良になって、その部分の心臓の筋肉が死んでしまい「心筋梗塞」となります。
冠動脈は、太いところでも、直径はわずか2~3mm、心臓を冠状に取り巻いているこの2本の動脈が『寸時も休まず』ポンプ活動する心筋に、エネルギー源となる栄養を供給し続けています。
この動脈が硬化を起こし、酸素が供給されなくなりますと、心臓は30秒も持たなくなります。
心筋梗塞は、つまり心筋そのものを養う動脈の閉塞であり、「心臓の窒息」であるわけです。
冠動脈は、精神衝動などでも細くなりますので、血液の流量が少なくなり、酸素の供給のバランスが崩れます。
安静にしておけばよいのですが、急に激しい運動をしたり、興奮したりしますと、心筋が必要とするだけの酸素が供給できなくなりますので、不完全燃焼を起こし、心臓のけいれん発作が起こります。
胸全体が締め付けられるように痛むので、「狭心症」と言います。
発作が起こった時、安静にしていれば、2~3分で発作は鎮まるものです。
この続きは、次回に掲載します。