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動脈硬化は動物脂肪の摂り過ぎから起こります②
- 2019/11/16
以前は動脈硬化と言いものは、老化現象の表れだと考えられていましたが、石灰化して硬くなる動脈硬化はともかく、アテロ動脈硬化は、老化と結びついたものではなく、文明病の最も重大なもので、我々の生活法、特に栄養と緊密に結びついていると考えられるようになりました。
この推測を立証するために、一連の動物実験が行われました。
鶏・家兎・鼠に人工的に動脈硬化を起こさせたのです。
動物に脂肪・タンパクを多く与えますと、血管にコレステロールが沈着しました。
これが進行すると血管が詰まって心臓病を起こし、急死することが知らされました。
さらにアメリカで、50人の冠動脈閉塞の患者について、食事に関する調査が行われました。
1日に脂肪20~25g、炭水化物225g、それに少量のビタミンA・B・C、60gの胚芽、8gの酵母、さらに脱脂粉乳と果物を与えました。
その対照として、他の群の患者50人には、アメリカでの普通食を与えました。
3年後には、前者の50人の患者は、全員著しく好転し、体重は平均15%減りました。
血液検査でも、コレステロール値は、かなり低下(200以下)していました。
8年後には、前者は28名生存していたのに、対照群は12名であり、死因はすべて心筋梗塞でした。
この続きは、次回掲載します。