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ビタミンEは動脈硬化の予防剤①
- 2019/11/18
心筋梗塞は、欧米型の食生活に起因していることは明らかになりましたが、ここで注意すべきことは、欧米人は、『肉・脂肪食民族』であり、われわれ日本人は、『穀薬食民族』であるということであります。
胃や腸の消化液も、また胃腸の大きさも、長さも、肉食動物と草食動物と違うように、かなり異なります。
例えば胃袋の容量は、欧米人は平均1リットル、日本人は1.5リットルであり、小腸の長さは日本人は平均8mに対し、欧米人は5m以下であると言います。
それなのに、欧米人の食事を『良い栄養だ』と言い、欧米型食事にすることを『日本人の食生活改善』と言って推進してきました。
『ご飯はなるべく食べないで、おかずを多く摂れ、もっと肉を、もっと脂肪を!』というわけです。
脂肪にしても、アメリカ人は1日100~120g以上であるのに、日本人は25gにも満たないです。
これではスタミナのないのも当然、せめて50~60gは摂らなければならないなどという主張もありました。
最近、ようやく動脈硬化を起こす過程が細かく解明され、過酸化物質が体内で生成されることが、血栓や動脈硬化を起こすことと密接な関係を持つていると言われ出しました。
この説によりますと、ビタミンA・B・C・E類、特にEが不足しますと、脂質が過酸化し、これが細胞膜を破壊して、血中にコレステロールをだぶつかせたり、血小板に作用して、血球を凝固させ、血管内に沈着して、動脈硬化を起こすというのです。
また、この過酸化脂質は、細胞の原形質を変質させ、さらには、核にも作用して、遺伝子に変異が生じ、がんや先天性疾患を起こすことにもなると言われています。
この続きは、次回掲載します。