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ビタミンEは動脈硬化の予防剤②
- 2019/11/19
脂肪の摂り過ぎは、もちろんよくありませんが、その脂肪を過酸化させないようにすることも重要になってきます。
つまり、ビタミン類を十分に摂ること、特にビタミンEを食べ物から十分に摂らなければならないわけです。
ビタミンEは、過酸化防止剤とも呼ばれ、ビタミンEが十分にあれば過酸化は抑えられます。
ビタミンEは、胚芽中にある8種類のものの複合(そのうちαトコフェロールだけが良く知られており、これが不足しますと流産を起こしますので、着床ビタミンとも呼ばれています)であり、天然の穀物胚芽(米、大麦、小麦)、大豆胚芽には、多量に含まれています。
ところが、とう精機に掛けますと、回転スピードが速いので、熱が発生して、胚芽の中のビタミンE群もビタミンB群もほとんど壊れてしまいます(残るのはビタミンB1、αトコフェロールなどの少量)。
ですから、このとう精機を駆使する文明国では、穀物の重要部分であるビタミンE群は、圧倒的に不足します。
それに都会では、大気中にオキシダント(オゾンなど過酸化作用が強い)があり、タバコを吸う、肉類を食べる(アミノ酸が分解されるときに、アンモニアを出し、このため、「遊離ラジカル」ができて、過酸化を起こす)、それに机にうつむいて、胸を圧迫するので深い呼吸ができず、肺からの換気が不十分になるなど、酸素の需要と供給とが不均衡になります。
天然のビタミンEは、過酸化防止の他に、酸素を保有し、酸素の必要なところに多く与える酸素需給の調整作用もあることが知らされています。
つまり、栄養の働きの最後の締めくくりをする酸化(燃焼して、エネルギーを出す)をコントロールする物質が、この天然ビタミンEです。
アメリカの学者らは、「自然破壊の重大なるものは、この高速度とう精機である」とさえ言っています。