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各種タンパクをバランスよく摂ること
- 2019/11/25
ところで、我が国の重要なタンパク源である魚についても、サケ・マス・ニシン・スケトウダラなど北洋のものと、イワシ・サバなどの近海ものやその他の沿海のものと、「タンパク食品」としての価値はどう違うのか、穀菜食を主とする日本人にとって、どちらが、嗜好、消化、吸収、体内に入ってからの代謝、さらには生命の維持・発展に、有用であるか、などということも考え直す必要があります。
イワシやアジのようなものは、頭から尻尾まで、骨も皮もはらわたも一緒に料理して食べます。
タンパクは肉だけでなく、内臓にも皮や骨にも含まれています。
しかも、動物のタンパクは、その部位によって、皆種類が違い、同一個体でも、肉をつくるものと、内臓や皮、骨、爪やひれをつくるものなど、皆違うタンパクからできています。
動物のタンパクは、20数種類のアミノ酸から構成されており、そのアミノ酸のくっつき方によって、タンパクの種類、従ってアミノ酸の種類と数は、千差万別(実は、1兆の1兆倍のまた1兆倍以上もあります)のタンパクを作り上げています。
従って、人間一人一人のタンパクはみな違っており、この違いが心臓移植などの時、拒絶反応として鋭敏に現れますから、うまく「つかない」のです。
このようなわけで、自分の体内のタンパク質は、色々な種類のアミノ酸から、選んで作り上げるのですから、たんぱく食品としては、動物性のものや、植物性のものを、混ぜ合わせて摂るのが良いことになります。