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80歳まで若さを保つ秘訣
- 2019/12/06
年を取ることの原因は色々あります。
しかしながら、それを大きく支配するものは、欧米の老年学(ジェロントロジー)でも、一般的に、食物(栄養)と、働き方と、心の持ち方です、ということになって、それらがどのように関係しているかが問題にされています。
この点では、ロシアの研究は、100歳長寿者について、それを学理的に研究し、さらに、実際の長寿に当てはめて、成績を上げていますので、世界的にも高く評価されています。
ただ、長寿の条件は、その地域の気候風土の違い、それに適応する住民、そこに産する食物(動植物)、食習慣、労働条件などによって違いますので、彼地のことが、そのまま我が日本、日本民族に当てはまるかどうか問題です。
日本の長寿村についての、極めて素晴らしい研究があります。
それは、東北大名誉教授、近藤正二博士の約40年に亘る日本全土三百余町村における調査です。
その要点を上げてみます。
☆①米を大食、偏食する村は短命、②野菜を豊富に摂るところは長命、③肉や魚ばかり食べる所は短命、④女が男より長命なのは「粗食」のせい、⑤働けば働くほど長命、➅粗食(麦、雑穀、野菜、大豆、芋など)を主とし、小魚を食べる所は長命、⑦長命村が「食生活の向上」(欧米流のいわゆる「良い栄養」)によって短命村になります。
☆不老長寿を保つための毎日守るべき食生活として、①米の偏食、大食をやめること、②肉、魚、卵、または大豆は、毎日食べること(ただし、肉、魚類は、あまり多くないこと)③野菜はなるべく多く、④油(脂)は、毎日少しずつ、⑤海藻類を常食すること。
こう見てきますと、不老長寿への道は、案外、身近なところにあることが分かるでしょう。
それが「見果てぬ夢」であったのは、昔、不老長寿、若返り法を、遠い地に産する霊薬や妙薬に探し求めたからであったと思われます。
メヒィストフェレスはファウスト博士に、「若返りには2つの方法がある、1つは、「自然な生活方法」であり、もう1つは、魔女が呪文を唱えて調節した薬です」と教え、どちらを選ぶかと聞いています。
ファウスト博士は、魔女の薬を選び、夢幻の中を彷徨いました。
メフィストフェレスは言います。
「あなたを若返らせるには、自然の方法だってあります、混じり気のない新鮮な食物で身を養い、家畜と共に生活し、自分の畑には自分で施肥をし、一向、意に会しない、これこそは、全てに勝る最良の手段で、80歳までは若さを保つこと請け合いです」