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性の衰えは最も早い老化現象
- 2019/12/14
性腺の衰えは、目と歯とともに、最も早く起こってくる老化現象ですが、一般に老化は肥満によって拍車がかけられます。
太りますと、皮下だけでなく内臓の間にも、脂肪が溜まります。
睾丸の周囲にも、細胞の間にも脂肪がつきますので、陰嚢は大きくなりますが、だらりとしてきます。
そのために、ホルモンの出が悪くなるだけでなく、中に熱がこもりますので、精子の活動力も鈍くなってきます。
陰嚢が体外に露出しているのは、その中にある睾丸、その中で作られる精子が、体温で温められますと、活動力が鈍くなるのを防ぐためです。
睾丸が腹腔に引っ込んでいる病気がありますが、この場合は精子が弱っていて、子供ができません。
「キン令法」などというものも、この理屈から出たと思われますが、脂肪太りの陰嚢では、外から時々冷やしたくらいでは強精的効果は望めないでしょう。
とにかく、性的能力によって、太り過ぎは大敵です。
太り過ぎを止めることが、強精の基本条件でなければなりません。
ですが、走ればよい、歩けばよい、というものではありません。
また、食べ物を少なくして、体重さえ減らせばよいというものでもありません。
野菜ばかりだけではなく、タンパクも、脂肪(油)も、全身のホルモン腺、特に性腺は、その働きを弱めて、老化は加速度的に進んでいくからです。
このように、太り過ぎますと、性腺の働きは低下し、性腺の働きが低下しますと、脂肪太りが起こってきます。
両者は、悪循環して、性的能力は、ますます衰えていきます。
睾丸を切り取った「去勢者(宦官)」は、水膨れのような、脂肪太りになって、女性がかつてくることは、ご存じてしょう。
このような宦官も、性経験を持ってからの去勢では、セックスは可能であり、後宮の女性と関係できたと言います。
このことからも、性的能力は、性腺だけのことでなく、精神(大脳の性欲中枢)の働きが大事なことが分かるのです。