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40代からは「ロバの人生」になる②
- 2020/01/30
40代には、いわゆるノイローゼとかうつ病とか言った、「心因性の病気」が最も多く起こります。
厚生労働省の調査によりますと、精神障害の受診者は年々増え続けています。
そして、年齢別のピークは30代後半から40代前半の初めにかけてが多いです。
このノイローゼとかうつ病とかいったものは、いつも不安におびえていたり、何か心に引っかかるものがあったりして、必要以上に、深刻に受け取って思い悩むために起こるもので、偏屈で、融通の利かないような人‥「酒もたばこも、女も、麻雀も嫌い」といったあまりに真面目で、几帳面な人‥に多いのです。
こういう人は、良く破廉恥罪で挙げられ、新聞ネタになったりして、「あんな品行方正な、信心深い方が‥」と、言うことも少なくありません。
機械文明の今日、人間関係が複雑になり、ともすれば、「人間疎外」感に陥って、人間の砂漠の中を、不安と焦燥にさいなまれながら、右往左往することになります。
こうした事態を招かぬためには付き合いも大切にし、「孤高」を持している人も、他と妥協する心も必要となります。
職場では、上からの押し付け、下からの突き上げ、家庭では、夫婦関係も疎ましくなり、子供らと組んで細君への抵抗、しかも、インフレ、不況、生活苦の心配も加わります。
この職場と家庭からの重圧に耐えかねて、酒に、賭け事に、女にと走って、取り返しのつかないことも起こります。
グリムは、40代を「ロバの人生」‥家庭という重荷を背負って、細君に尻を叩かれ、汗だくで、ヨロヨロ道を進んでいく‥に例えています。