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現代人の眠りのメカニズム
- 2020/01/10
睡眠は人によって大体型が決まっています。
普通の睡眠では、寝入りばなと言って、寝てから10分くらいから無意識になり、1時間から1時間半くらい経った頃、最も深くなります。
それから1時間半ほど経ちますと、眠りはだんだん浅くなり、ずっと浅い眠りが続いて、起きる前になって30分間ぐらいちょっと深くなって目が覚めます。
これが正常型の睡眠です。
つまり、始め3時間くらいと、後30分くらい、眠りの谷があって、その間は7時間眠る人も、10時間眠る人も、皆同じくらいの浅い眠りが続いています。
この眠りの全体の経過は、人によって習慣によって大体決まっています。
ですから、平生の習慣を破って朝30分でも早く起きますと、眠りの谷の「後」のところにかかるので酷く眠く感じます。
そして、30分睡眠が足りなかったから、と思うことによって、「寝不足」をかこつわけです。
学者、作家など頭脳的な仕事をする人は、夜遅くまで起きているので、睡眠が身体のリズムと違って正常な睡眠の方が乱れがちです。
寝床に入ってからもなかなか寝付けない。
眠りの谷も2時間も3時間もかかって、少しずつ深くなっていきます。
一般的に眠りが浅く、「明け方」になってやっと深まるという形を取ります。
これを「学者型」または「逆正常型」と言っています。
頭を使うことが多く、夜更かしをするする都会人は、一般にこの学者型の睡眠です。
こういう学者型の人は、どうしても普通の人に比べて、長い睡眠時間が必要になってきます。