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動脈は血液を送り出すポンプです
- 2020/01/16
「風邪は万病の元」と言いますが、寒い季節に、一番警戒を要するのは高血圧です。
寒い時期は、特に脳や心臓の卒中で倒れる人が多くなります。
これらの恐ろしい病気は、動脈が硬化して、破れたり、詰まったりして起こる病気で、その前触れが高血圧だからです。
「人間ドック」での統計によりますと、病気が発見された人は、総数の約3分の1です。
その人たちの75%は、高血圧であると言います。
そして、高血圧が初めて発見される年齢は、以前は40代でありましたが、最近では30代が最も多くなってきています。
高血圧はどうして起こるのか?
これはなかなか難しい問題ですが、心身の過労や精神の感動とも関係があり、さらに食べ過ぎ、その結果として起こる太り過ぎ、中毒、それから寒さ‥寒さにあたりますと、反射的に血圧が高まります(寒冷血圧上昇反射)‥これらのものが色々合わさって原因になります。
人間の身体は、どの部分も破綻なく一様に老衰していくならば、125歳まで生きられると考えられます。
ところが、どこか1箇所が早く悪くなりますので、天寿を全うできないのです。
どこが一番やられやすいかというと、循環器系‥血管(動脈)と心臓‥です。
フランスの近代名医カザリス博士はこう言っています。
「人間は動脈と共に衰える。だから、動脈と同じだけ年を取るわけだ」
動脈‥血管は、身体の中に網のように張り巡らされています。
心臓はそこへ血液を送り出すポンプであり、動脈はホースであるのですから、そのどこかが破れたり、詰まったりしますと、血液はうまく流れなくなってしまいます。
また、血管や心臓は、神経の支配を受けているのですから、精神緊張や感動、外部からの寒さなどによつて直接に影響を受け、ちょっと心配事があったりしても、すぐ心臓はドキドキし、血圧は高まることになります。