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- 血圧が少しでも高くなってきたらここに注意しましょう!③
血圧が少しでも高くなってきたらここに注意しましょう!③
- 2020/01/19
末梢の血管は、動脈の間に、吻合枝(グロミュ―)があって橋渡しをしています。
脳の血管にも、このグロミュ―があり、他のところより活発に働いて、脳の血液循環をうまく調整しています。
このグロミュ―の周りには、伸縮性の強い組織があり、たくさんの神経が網目状に取り巻いています。
普段は、グロミュ―は閉じていますが、脳の毛細管に血液が満ちて、小動脈に血圧がかかりますと、神経が刺激され、反射的にグロミュ―が開いて、静脈へ血液を放流しますので、血液は溢れないで済みます。
このグロミュ―が硬化して、血管が詰まってしまいますと、安全弁がなくなりますので、血圧が高まり、血液が多くなりますと、血管が溢れたり、出血することになります。
このグロミュ―は、血液が酸性に傾きますと収縮したきりになり、特に、糖尿病で血液が酸性になるグロミュ―は、すっかり硬化してしまい、脳出血を起こしやすくなります。
このようなことから考えて、高血圧と糖尿病とは、ともに動脈硬化の前触れとして、重要な意味を持つことが分かりました。