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「気のせい」がこんなに多くの病を引き起こしている
- 2020/01/22
手などにできるイボは、今はウイルスによる伝染病だということが分かっていますが、色々治療しても治りにくいのに、何もしないで放っておきますと、急にころりと取れてしまうことがあります。
我が国では「イボトリ地蔵」にお参りするとか、せいようでも「トム・ソーヤ―の冒険」にあるような、おまじないが行われていました。
ニキビも、気にすると治りにくいものです。
これはいじるからだけでなく、性ホルモンのバランスが変わり、男性ホルモンが、皮質腺を刺激するからです。
喘息も、気のせいで起こることも多く、ある女性が夜7時になりますと、決まって発作を起こすので調べてみましたら、好きでもない婚約者が訪ねてくるためだということが分かりました。
婚約を解消し、その男性がこなくなったら、たちどころに治ったという話です。
喘息の発作が気のせいであることを示す笑い話があります。
喘息持ちのある御婆さんが宿屋に泊まりました。
日頃良い空気を部屋に入れて寝れば、発作が起こらないと思っていたので、いつも夜は窓を開けて寝ていました。
ところが電灯が消えてから、窓が閉まっているらしいことに気付き、息苦しくなったので、窓を開けようとしましたが、なかなか開きません。
止むを得ず、窓ガラスを壊して安眠しました。
ところが、あくる朝になってみますと、壊したのは、窓ガラスではなく、本棚のガラスだったというのです。
このような「気のせい」(心因性)で起こる病気は、今日のような生活環境‥交通、騒音、人込み、公害、情報過多‥色々な面で、精神を刺激し、気を疲れさせることが多いので、ますます増加しています。
それに、種類も色々なものが増えてきています。
いわゆる神経症(ノイローゼ)のような不安や恐怖によって起こる「心臓神経症」(動悸、息切れ、胸苦しさ‥)などの他に、喘息、蕁麻疹、リウマチ、それから胃潰瘍や胃下垂のような、はっきりした病的変化のある病気までが、気のせいによって大きく影響されているのです。
つまり、気からの病が、いわゆる「気」の神経症状だけでなく、身体に現れる病気にも、多かれ少なかれ、関係を持つていることが分かりました。