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「歪んだ顔付き」は胃まで歪ませる②
- 2020/01/24
胃を患っていますと、夏目漱石の「吾輩は猫である」に出てくる苦沙彌先生のように、いつも顔にシワを寄せて、不愉快な顔付きになります。
また、その逆に、何時も不愉快な顔付きをしていますと、胃が悪くなってきます。
もう今では少なくなりましたが、結核を病む人は、神経質になり、精神の安定が乱されますと病勢が進むことは、誰もが知っていました。
このように、どこかに病変がありますと、不安や恐怖が起こってきますし、また、逆に、不安や恐怖が神経ホルモンのバランスを乱して、胃や心臓に変調を起こし、ひいては、病的変化(胃潰瘍、心筋梗塞など)を起こすものです。
互いに原因と結果が悪循環を起こし、心と身体の病気(精神身体病、または心身症)に進行していきます。
心配のために「胃が痛む」ことがあり、言いたいことを言わずにいるのを、「腹ふくるる技」とも言います。
このごろ、胃潰瘍が多く、便秘で苦しむ人が多いのは、不安や焦躁が多いからだと考えられます。
この頃の胃潰瘍は、昔のもののように、暴飲暴食によるものは少なく、ほとんどが、精神緊張によるものです。
不安や精神緊張を続けていますと、心臓が痛んだり、ドキドキしてくる「心臓神経症」というものもあります。
また、失恋などで、脳下垂体が故障を起こして、痩せることも昔から知られています。