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正常とは、異常とは①
- 2020/02/03
ある種のノイローゼでは、わけのわからない恐怖があって、自分の意志ではどうにもなりません‥これがノイローゼの特徴でもあります‥雷が遠くでなっても、腹が痛み、下痢をもよおし、トイレに飛び込みます。
光ったものを見ますと、怖くて身の毛が余経ちます。
高所では立っていられません。
人前に出ると赤くなります。
物が言えない、試験場で上がってしまう。
手足を何度も何度も洗わなければいられません。
トイレで、ありたけの紙を全部使ってしまいます‥といった、色々なノイローゼがあることはご存知でしょう。
こういう不安や恐怖は、どうも正常ではないように思えます。
しかし、精神病につきものである幻覚とか妄想があるのではなく、自分でも間違っている、とよく知っています。
従って、医学的には精神病ではないわけです。
精神の健康という点からは、ノイローゼは確かに、「正常ではない」のですから、健康状態ではないでしょう。では、「異常である」のですから、精神の病気とか言いますと、厳密な意味では精神病ではないのです。
いっぱんに、正常と異常とは、一線を引いて境をつけることはできません。
この続きは、次回掲載します。