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正常とは、異常とは②
- 2020/02/04
肉体が健康か病気かを判断する場合でも、太り過ぎは不健康の印です。
標準体重は健康だと言いますが、健康な人で太っている人も少なくありません。
太っている人の体重を急に標準体重にしたら、病気になったということも良くあります。
血圧もその人によって、時と場合によって、値は多少違い、高くなって適応していることもあります。
標準値よりちょっと高い、と言われて心配して、血圧降下剤を使ったり、危険に陥ったという例も少なくありません。
尿に糖があると言って、血圧降下剤を与えて、全身まひの病気を起こし、何千万円かの賠償を言い渡された医者のことが新聞で報道された例もあります。
誰でもびっくりすれば、動悸がしたり、冷汗がでたりします。
また、手足が震えたり、膝がガクガクして歩けなくなったりします。
あるいは、火事の時など、重い荷物を担いだり、火を消したり、鉄瓶を1つ下げていたり、自分でも無我夢中で、何をしたのかを思い出せないようなこともあります。
このような場合には、済んでしまいますと、また動悸や発汗などの身体症状は、治って元に返るのが普通です。
ところが、このような症状が、現実の危険が去ってしまった後まで続くとなりますと、普通ではなく、おかしいということになります。
この普通(正常)とか、おかしい(異常)の判断は、年齢や性別、時と場所、風俗習慣によっても違い、色々な場合を平均して(例えば、血圧、体重、体温など)その平均値から外れたものを、異常という場合が一般的です。
ですが、正常と異常と言っても、それは程度の違いで、互いに移行するもので、数量的に「杓子定規」に決められるものではないのです。
しかし、身体の状態が、通常と違う場合は、安心も兼ね主治医の診断を仰ぐべきです。