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「心」と「身体」は二人三脚である
- 2020/02/05
当院の基本スローガンでもある、心の健康とか、身体の健康について記述してみたいと思います。
「心」と「身体」と言っても、心と身体がひと纏まりになって働き合っているのですから、別々に取り上げて論じるわけにはいきません。
仕事上のイライラから胃潰瘍が起こる場合もあり、逆に胃潰瘍があるので、イライラする場合もあり、このイライラと胃潰瘍とは、互いに悪循環して、心も身体も病むことになります。
よく調べてみるとこのような場合が少なくありません。
こういうことを、近頃では、「心身症」と呼んでいます。
そこで、もう一度「健康とは何か」を問い直してみる必要があります。
ノイローゼや心身症を考えに入れて、次のように規定する学者もおります。
即ち
1.真心が十分に働き合っている。
2.環境に積極的に適応している。
3.自己の可能性を十分に発揮できる。
という3つの条件を満たした状態を健康とします。
この定義に従って、心の不健康状態を捉え、これを「健康度」として表そうという試みです。
アメリカでは、心理テストを利用した「カリフォルニア人格検査」というものがあります。
これは、「人は人と一緒にいるのが好きだ」(あるいは嫌いだ)、「人の成功を聞くと、自分が敗北者のような気になる」といつたような480もの質問からなり、幸福感、自己顕示性、自己統制力、寛容度を検査するのです。
ところが、個人の心の病を見つけて、早いうちに治すことは、大事なことですが、この方法では、個人のプライバシーを侵すことになりかねないと言って、テストに反対する人々もいます。
しかし、人間は「心の健康」と「身体の健康」の療法が伴なって生命を維持していることを忘れてはなりません。