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恐ろしい現代病について
- 2020/02/10
今日の生活は、どぎついニュース、ご馳走や欲しいもののCMなどに囲まれています。
しかし、あまり見ない、気にしない、ということによつて、タンタロス・ステートによるストレスの渦に巻き込まれなくて済むわけです。
「心頭を滅却すれば、火もまた涼し」で、気をしっかり持つことが必要であります。
ですが、普通の人は、刺激を与えますと、自ら求めてその刺激を受け入れようとします。
それが満たされないと、、余計欲求が募り、感受性が高まって過激になります。
この状態が長く続きますと、神経・ホルモンのバランスが乱れ、ノイローゼやストレス病を起こすことになります。
刺激に対する感受性が高まりますと、頭の中で葛藤が起こります。
例えば、遊びに行きたい、遊びに行ってはいけない、という2つの考えが頭の中で、空回りするのです。
葛藤が起こっている内は、まだ、ノイローゼではありませんが、これが条件反射となって、間脳(感情の座)に回路ができますと、ムシャクシャが起こって、思うこととすることが食い違って、何事も思うようにならず、ノイローゼやヒステリー(感情障害)を起こすことになります。
それが、さらに酷くなりますと、間脳の働きがマヒして、「失感情症」という、これまでなかった新しい型の神経障害を起こすこともあります。
この失感情症(人間の脳では、知性の座の状態では、知性の手綱を離れた感情は、「顔色一つ変えないで人を殺してしまう」といった「近道反応」(短絡反応)として、表面化するか、内臓の働きを攪乱して、心身症(自律神経失調症あるいは胃潰瘍、高血圧症など))の発病を促すと言います。
これに対しては、知的な精神分析療法(心身医学療法)だけでは効果がなく、精神生理学の研究の進歩によって、前述しましたように、東洋的な行法(ヨガ、坐禅、瞑想)による「セルフ・コントロール法」が、世界的に用いられ始めました。
これこそ、失感情症を生み出すような脳のひずみを治し、まろやかな人間性の回復を通じて、心身の健全を促すのに効果があるものです。