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「楽な生活」は人間の適応能力を低下させる①
- 2020/02/25
人間は、「ホモ・エビデンス」として、「知恵を持つ」動物です。
進化の過程を通して脳髄を発達させ、大脳には百数十億もの神経細胞(ニューロン)を持っています。
それが絡み合って回路を作り、反射的な適応(身体の知恵)を営むとともに、経験した物事を知識として、あるいは知恵として取り込み、それを必要に応じて、適材適所に発揮させていくのであります。
つまり、我々人間は、知識や知恵によつて、自らを環境に適応させる能力を持ち、さらに進んで、環境を自らに達するように作り替え、作り出すことさえもします。
例えば、寒さを避けるために巣をつくったり、暖かい場所を探したり、あるいは羽毛を厚くしたり、気候温暖の地へ移住したりします。
このようなことは、虫や鳥や獣もしますが、人間では、それが簡単に反射的な本能によるものではなく、知識や知恵を働かして、衣服を作り、家を建て、暖房を入れ、あるいは温暖の地に転地したりします。
今日では、エアコンによって温度と湿度も思いのまま快適な状態を作り出せるようになりました。
この続きは、次回に掲載します。