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「楽な生活」は人間の適応能力を低下させる③
- 2020/02/28
温度に対する適応力の低下(寒さ、暑さに対する防衛作用や抵抗力の衰退)だけではなく、あらゆる環境の変化に対して、同じように起こるのであって、この結果、「使わなければ衰退し、使っていれば発達していく」ことを実証しています。
このことは、既にラマルクが動物の体型変化‥「クジラやオットセイの手足が、何故ヒレのような形になったのか」とか、「肉食獣と草食獣では、何故歯や胃腸の形が違っているのか」と言ったこと‥について「用・不用の説」を立てたところです。
こう考えてみますと、現代人はことに文化生活の程度が高いと言われる人種ほど、適応力が低下していると言わなければなりません。
このことが、今日われわれの健康が損なわれることが多くなった重大な理由の一つであると見られます。
それらの適応力を十分に発達させるには、環境の種々の状態をただ避けて行くだけでなく、ある程度の変化には立ち向かっていくことも必要であると考えるべきではないでしょうか。