- トップページ
- >
- 身体的・精神的に調和していることが健康の条件
身体的・精神的に調和していることが健康の条件
- 2020/03/12
「健康とは何か」について、古来色々言われています。
「健全な精神は、健全なる身体に宿る」
これは、ローマの詩人ユベナリス氏(Decimus Juvenalis.45-125)の言葉「meus sana in corpore sano」の訳であります。
これは、いわゆる身体を健康にすれば、精神も健康になるという意味に取られ、スポーツをやってさえいれば、健康になるかのように思われるようですが、この言葉は、実は「我は欲す、健康なる精神を健康なる身体に!」(健康な精神を、健康な身体に宿らしめよ)という願いの言葉であったのです。
そうだとしますと、健康な精神を売るためには、健康な身体がなければならず、健康な身体のためには、健康な精神が必要であるということになります。
つまり、身(体)と心とが、共に健康であること、即ち「身心一如」こそが、真の健康(健全)であるということになります。
また、健康の定義として「WHO(世界保健機関)憲章」には、次のように示してあります。
「健康とは、病気や虚弱でないことだけではなく、身体的・精神的及び社会的に、完全に良好な状態を言います。そして、それは、人権、宗教、政治的信念、経済的・社会的条件の差べさなく、各人の基本的権利の一つである」(第1章)
これは、従来、ともすれば病気でないことが健康であると、考え誤られがちであったのを、それだけでなく、身体的・精神的に完全に調和した状態であり、さらに、社会的にも調和した良い状態でなければならないと、はっきりさせています。
この「社会的健康」ということは、今日の複雑な社会では、特に重要なことでなければなりません。
この社会的健康ということは、注釈によりますと、社会環境に対して、身体的・精神的に調和していけること、つまり、社会に適応できないことであるということになります。
つまり、いくら頭が良く、身体が丈夫でも、社会的に、非行・暴行をするのは、「社会的適応力」がないのであって、これこそ、不健康そのものであるということになります。