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「健康な人」と「病む人」②
- 2020/03/16
今日の生活習慣病(成人病、現代病)と言われるものは、極めて慢性であり、病状も経過もまちまちであり、初期はどの病変にも共通した「非特異症状」(不定愁訴)とかないのが普通です(また、全然自覚症状のないものもあります)。
ですから、健康と病気との区別が、初めてのうちはつかないのです。
そして、はっきりした症状、特に客観的な病変が持つかるまで待ったのでは、もう「慣れの果て」であり、「手遅れ」になりかねないわけです。
それで今日では、人の健康(生命)を脅かすような、あるいは、脅かすと予想される障害は、病気のうちに含めるようになってきました。
そして、尿や血液、血圧、心臓、肝臓、腎臓の検査など、「病気の予防」「健康検査」(人間ドック、定期健康検診など)が、一般に行われるようになりました。
ですが、「異常あり」であっても、必ずしも病気になるとは限りません。
しばらく経つてみると、一過性の「異常」であることもあり、その人にとっては何でもないこともあり得ます。
ですから、「本当に健康であると感じること」(健康感)は、いつも、心と身体とが一つになって「よく働くことができ、持っている力を十分に発揮できる」ということが、その根底にあるのでなければならないのです。