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風邪とかかわりの多いウイルス
- 2020/06/03
風邪を起こすウイルスも様々で、200種類以上にも及ぶこともわかってきました。
その中でも、ピコナウイルスと呼ばれる仲間のエコーウイルスやライノウイルスが、風邪の原因となる頻度が最も高いとされています。
その他、RSウイルスと呼ばれるウイルスは、大人には風邪を引き起こすだけですが、乳幼児がこのウイルスに侵されますと、細気管支炎(びまん性汎細気管支炎)や肺炎を起こす危険性があります。
ライノウイルスによる場合は、大人では風邪に留まることが多いのですが、子供では炎症が上気道だけにとどまらず、気管支炎にまで進むことがあります。
インフルエンザ(Ą・B・Cの3つの型があります)も風邪の原因となります。
この場合には高熱、頭痛や筋肉痛などの全身症状のほかに、肺炎など、単なる風邪よりずっと重い病態に陥ることがままあります。
パラインフルエンザウイルス感染による風邪の時には、子供と大人では病像がかなり異なります。
子供は鼻炎、咽頭炎のような上気道の炎症のほか、細気管支の炎症を起こすこともあるのに対し、大人ではほとんどの例で、上気道炎を起こすだけです。
以上のほか、風邪に関連するウイルスとして、アデノウイルス、コクサッキーウイルスなどが知られています。