- トップページ
- >
- 風邪の流行と感染
風邪の流行と感染
- 2020/06/04
夏を過ぎて秋口になりますと風邪に罹る人の数が増え始めます。
ましてや今年は、新型コロナウイルスと言う透明人間のような得体の知れない魔物との闘いでもあります。
そして奇妙なことに、真冬の厳冬の頃よりも、むしろ冬の終りや早春に、風邪に罹る人の数が一年中で最も多くなります。
この理由は、よくわかっていませんが、ただ気温が低いというだけでは風邪の誘因とはならず、気温が激しく変動することの方が、風邪に罹りやすい状況を作り出すようです。
つまり、寒さそのものが、風邪の原因ではないということです。
また、大気中のしつども、風邪の流行を左右する大きな因子の一つです。
それでは、風邪の原因となるウイルスが、どのようにして人から人へ移るのかと言いますと、風邪をひいている人がくしゃみをしたり、話をしたりしたりした時に出る飛沫の中に含まれるウイルスを吸い込むことによるとされています(飛沫感染)。
この飛沫は、しばらく空中を漂うわけですが、その中のウイルスの活性は周囲の温度と湿度の影響を受けることが実験的に知られています。
相対湿度が40%以下の空気中では、ウイルスの活性が長時間失われることのないことが証明されています。
多くの風邪は散発的で、小さな集団の中で伝播が見られる程度のことが多いのですが、インフルエンザは、特にA型インフルエンザウイルスによるものは、突発的に広い地域に亘って理由効することがあります。
重複になりますが、今年は新型コロナウイルスとインフルエンザ併用の治療になります。