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風邪により合併症を起こしやすい人
- 2020/06/10
一般に、子供や高齢者は、青壮年層の人に比べて、合併症が起こりやすいことが知られています。
乳幼児は、生後6か月くらいまでは母親からもらった免疫の働き、つまり、病気に対する抵抗力(抗体)を保持しています。
しかし、これ以降は、この抵抗力は消失してしまい、自力で抵抗性を獲得するのには、まだ免疫系が未熟ですので、時にウイルス感染が重症化し、肺炎、脳症などの合併症を来す危険性がそれぞれ高いことになります。
お年寄りの場合も、生理的に免疫系の働きが鈍くなっていることが少なくありません。
従って、単なる風邪が思わぬ合併症を起こし、生命の危険にさらされることもあります。
さらにお年寄りは、もともと肺気腫、古い肺結核などの呼吸器の病気や、糖尿病、肝臓や腎臓の病気、心臓の病気などを持っている率が青壮年層の人達に比べ高いものです。
このことが、風邪を重症化させ、合併症を起こしやすくする原因にもなります。
青壮年の人達でも、仕事の上での疲労が激しかったり、夜更かし、過度の喫煙や飲酒、不規則な食事や偏食などが原因となって、風邪ひきを契機に、合併症を起こしてくることがあります。