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風邪と抗生物質・抗菌薬について
- 2020/06/14
放線菌のような微生物が他の細菌の増殖を止めたり、殺したりするような物質を産生していることが発見され、細菌による感染症の治療に使用されるようになりました。
代表的なものがペニシリンとストレプトマイシンです。
その後、色々の抗生物質が発見され、それぞれの用途に合った使われ方をしています。
一方、人工的に化学合成によってつくられた物質で抗菌作用を示すものが見つかって、実際に感染症の治療に使われています。
このような薬を、先の抗生物質と区別して合成抗菌薬あるいは単に抗菌薬と言っています。
ただし、細菌は抗生物質も単にその骨格のみを微生物につくらせ、その後化学的に側鎖を付け修飾した誘導体がほとんどですので、両者の間にあまりはっきりした差がなくなりました。
ところで、風邪の場合に、抗生物質や抗菌薬を使うか使わないか、使うとすればどのような場合に、いつ使うかなどについては、医師の間でも必ずしも意見の一致をみていません。