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動作や姿勢(脊椎の機能障害)への予防対策についての説明
- 2020/07/27
<「これだけ体操」と「パワーポジション」を習慣化させましょう! この2つは風邪予防対策の「手洗いやうがい」と考えてください>
〇腰を反らす「これだけ体操」
椎間板、具体的には椎間板の一部であります髄核という組織は、前か紙の姿勢や動作をしていますと、後方に移動します。これを変位といいます。この結果、主に椎間板内のバランスが崩れ、つまり、局所の機能障害が生じ、腰痛が起こりやすくなると考えられます。そこで、前かがみの姿勢を取った場合や、しばらく座りっ放しで猫背姿勢が続いた後には、直ぐに腰をしっかり反らし、機能障害をその場で解消すると良いでしょう。
・忙しい合間の腰痛予防の「これだけ体操」
移乗など前屈みでの作業後、重い物を持った後、しばらく座りっ放しだった後(特に腰に違和感を感じた時)には、必ずすぐに腰をしっかり反らしましょう。
なお、腰を反らす体操の中には、当院でも指導しております伏臥位(うつ伏せ)での「パピーポジション(エビぞり)」(1~3分)という方法もあります。
[反る体操]
足を軽く開き、膝を伸ばしたまま上体をゆっくり3秒間、息を吐きながら最大限反らします。1~2回しっかり反らしましょう。
Q.なぜすぐに腰を反らすと良いのでしょうか?
A.後ろへズレた髄核が中央に戻りやすいからです。余裕があれば前屈み作業の前にも1~2回、同じようにしっかり反らしておくとさらに良いでしょう。
〇腰を屈める「これだけ体操」
高いヒールを履いた状態で立ち仕事を続けたり、営業で長く歩きますと腰を反らした負荷状態が続き、前屈み姿勢や動作時とは違った種類の違和感や腰痛が起こります。このような場合の対策としましては「反る体操」ではなく、逆方向の「屈める体操」を行うと良いでしょう。
・立ちっ放しで腰が痛くなったら‥‥
立ちっ放しや歩きっ放しで、痛くなったり違和感を感じた場合にのみ、椅子に座って腰をゆっくり丸めてみてください。
[椅子で屈める体操]
両方の足を開き、両手をだらんと下げ、息を吐きながらゆっくり床を見ます。これも3秒間を1~2回しっかり行ってください。