- トップページ
- >
- 「姿勢に気を付けよう」とよく言われますが、「良い姿勢」とは何ですか?
「姿勢に気を付けよう」とよく言われますが、「良い姿勢」とは何ですか?
- 2020/07/29
<理想的には脊椎を含む運動器全般の機能障害及び無駄な筋緊張を伴わない姿勢(※B-position)ですが、その習得には継続的な意識づけと訓練が必要です>
脊椎を含む運動器の機能障害及び無駄な筋緊張を伴わない、言い換えれば心身のバランスが絶妙な姿勢Beautiful body position(※B-position)と呼ぶようにしています。下記の順に脳と身体に問い掛けながら、椅子での座位と立位それぞれでB-positionを目指してみてください。
〇足の裏に体重を預けるイメージを持ちます。座位では、椅子の座面に接地している臀部(坐骨)も考慮し、足の裏と坐骨に体重を預けることを意識します(足底と坐骨で土台を作って、その上に上半身が乗っているイメージです)。
〇頭頂部を上から糸でつられているイメージを持ちます。
〇腰を反り過ぎない、骨盤(仙腸関節)を軽く引き締めるイメージを持ちます。特にハイヒールを履いている立位では、強く意識します。
〇息を吐きながら身体の力を抜きます。肩は後ろに引き過ぎないようにします。
いかがですか? 返ってストレスに感じる方もおられるのではないかと想像します。つまり、B-positionの習慣は簡単なことではありません。一定期間、真摯に訓練する必要があると考えます。依って、日常は不良姿勢になってしまうことを前提として、前述しました「これだけ体操」を習慣化することを第一の習得目標としてください。デスクワークの中では、おそらく気づいたら猫背になっていることが多いでしょうから、立たなくても良いので、時々しっかり反らすことを習慣化しますと良いでしょう。長時間座る時の強からできる工夫としては、背もたれや臀部の下にクッションやタオルを入れ、自分が快適だと感じる位置やタオルなどの厚さ具合を探求してみることも大切です。