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心理的ストレス(脳の機能障害)に対する対策はどうすればいいですか?
- 2020/07/30
<職場のメンタルヘルス対策が腰痛予防にもなるという位置づけでの包括的な対策が必要と考えます>
職場での心理的ストレスにつきましては、既に前述しました腰痛の危険因子である「人間関係のストレスが強い」「仕事に対する満足度が低い」「上司のサポート不足」といった問題を解消することが必要です。また、「腰痛に対する過剰な不安や恐れ感(恐怖回避思考が強い)」や「痛みに対する破局的な思考」も心理的ストレスとなり、腰痛の改善を妨げるリスクになります。これについては、医療者の態度も変えていく必要があります。また、心理的ストレスが強く影響していると思われる長期休職者に対しましては、認知行動療法など心理的ストレスにフォーカスした治療を検討する必要があることが明らかです。
一方、仮称安全委員補含む職場の管理者サイドは、既に記述しました職場性ストレス簡易調査票を用いる等して、定期的なメンタルヘルス(ストレス)のチェックを行ったうえで、場合によっては一時的に勤務体制を見直したり、積極的にリフレッシュ休養を与える、といったことを腰痛対策にもなるという視点でも推進すると良いでしょう。
[職場の仲間を気遣い、やりがいを持つて前向きに!]
〇人間関係がぎくしゃくし悩んでいる時は‥
・日記やノートにストレスの思いのたけを書き綴ってみましょう。これをしばらく続けていますと素直な気持ちで相手のことも、自分のことも考えられるようになります。そうしたら相手への怒りや不安の感情を、相手を思いやる気持ちや気遣う態度に変換する努力をしてみましょう。
・並行して、早めに職場のメンタルケア相談窓口に相談しましょう。
〇業務の負担感が強い、業務の方針について要望がある時は‥
・我慢し過ぎないで、早めに上司に相談しましょう。もし、いきなり上司には話しづらい場合は、気心の知れた同僚や職場以外のの友人、家族などに相談し、自分を客観視してみて、より問題点をクリアにしたうえで上司に相談するのも良いでしょう。コミュニケーションを取らなければ解決策は見つかりません。
〇仕事にモチベーションが持てない時は‥
・漫然と業務をこなすよりも、常に無理のない範囲内で良いので目標を設定し、小さな達成感を積み重ね行くように努めましょう。小さなことでも達成てきたら、自分にご褒美をあげましょう。そうすることで、やりがいが増し、楽しく前向きに仕事ができるようになります。
〇日頃心掛けて!
「おはよう」「ありがとう」「お疲れ様」を笑顔で掛け合うようにしましょう!
また、ウォーキングやジョギングも良いので、汗を流して頭の中を空っぽにする時間を定期的(理想は週に2回取り敢えずは週に1回が目標)に持ちましょう。