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診察の意義
- 2020/08/12
「診察」は、お客さまが抱えている精神的及び肉体的な異常を的確に把握し、適切な処置をする施すための根拠を得る医療行為を言います。あらゆる医療において、もっとも基本となる手段です。
診察で確認したお客さまの持つ異常を取り除く行為を「治療」といいます。適切な治療を行い、治療によってお客さまをもっと健康な状態に復帰させるには、正しい診察を行うことが前提となります。
診察では、先ず、お客さまが訴える自覚的な異常論(自覚症状または愁訴)を聞き取ります。これを「医療面接」といいます。かつては「問診」と呼ばれていましたが、この言葉ですとお客さまを問い詰める印象を与えることになり、もっと広く情報を集めることから「医療面接」と呼ぶようになりました。
次いで、お客さまの全身及び局所における異常所見(身体所見、他覚所見、または徴候)を「身体診察」によって確認します。そして、必要に応じて、「臨床検査」を追加します。これらの結果を総合的に判断し、お客さまの異常状態を把握し、疾患を判断します。これを「診断」といいます。
パーキンソン病など、特徴的な症状や所見を診ただけで診断できる質感もあります。しかし、多くの場合、お客さまに異常を引き起こす可能性があるいくつかの疾患を念頭に置き、それらの中から個々のお客さまに最も妥当と思われる疾患を判定しなければなりません。この過程を「鑑別診断」といいます。
依って、痛み及び異常のある部位を、探り出すにも最も大事な「医療面接」を、当院は当初から大切に心掛けています。