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自覚症状とは
- 2020/08/16
自覚症状は、患者が訴える症状のことです。頭痛、腹痛、関節痛、筋肉痛、食欲不振、倦怠感など様々なものがあります。
これらの自覚症状のうち、最も患者にとって重要で、医療機関を訪れる切っ掛けになったものを「主訴」といいます。上訴は単一のことも、複数ある場合もあります。
自覚症状の訴え方は、たとえ同じ疾患であっても、個人によってまちまちであることが多いです。
例えば、急性心筋梗塞のような重症の疾患であっても、単に「胸が気持ち悪い」といった程度のことしか訴えない患者もいます。一般に我慢強い人ほど自覚症状が乏しいです。この場合には、真の自覚症状を見逃さないよう、医療従事者が慎重に判断しなければなりません。
逆に、神経質な人は、重症ではない疾患であっても、症状をことさらに強く訴えたりします。過換気症候群のお客さまでは、「今にも息が止まってしまうのではないか」と心配し、返って症状が悪化したりします。このような場合にも、お客さまの訴えを軽視したり、無視するのではなく、自覚症状をよく聞いたうえで丁寧に診察し、客観的に評価を行うことが大切です。