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医療面接(病歴聴取)注意事項
- 2020/08/25
2.注意事項
医療面接に当たり、下記の点に注意が必要です。
①医療行為は、お客さまと医療従事者の間に信頼関係が成り立ってこそ行うことができます。医療面接に当たっては、温かみのある態度を取り、言葉遣い、身なりに十分配慮してください。白衣は清潔なものを着用し、お客さまが不愉快に感じないような服装、化粧に留意します。
②医療面接を行う質問は系統立てて行い、診療録には要点を整理して要領よく記載します。
③お客さまは、一般に医学的知識に乏しく、重大な症状を申告しなかったり、些細な症状を大げさに表現したりします。医療面接では、専門的見地から、お客さまの訴えを判断します。予測される症状が見られないといった陰性の所見が診断に重要であることもあります。
④ただし、最初から特定の疾患を推定し、その疾患に都合の良いように質問を誘導してはいけません。あくまでも医療を実践する上では客観性が重要です。
⑤お客さま以外から症状などについて情報を得る際には、必ずしも正確でないこともありますので十分に注意します。
⑥医療面接で確認した内容は、お客さまのプライバシーに関わることが多いです。このため、医療面接で得られた情報は、関係者以外には絶対に内容を漏らさないようにします。医療従事者としての守秘義務には忠実であらねばなりません。