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医療面接(病歴聴取)主訴
- 2020/08/26
3.主訴
主訴とは、お客さまが治療を求めて医療機関を訪れる直接の動機となるもので、お客さまの訴える自覚症状のうちで最も主要なものです。
主訴は1つだけでなく、複数のこともあります。診察録の記載では、お客さま自身の表現、あるいはこれに近い表現を用い、簡潔に記載します。例えば、「腰が痛い」「手足のしびれあり」などあります。神経症のお客さまでは主訴が多彩で、時間の経過とともに変動したりします。なお、お客さま本人には自覚症状がなく、たまたま受けた検診などで検査値の異常や疾患の存在を指摘され、その確認のためや、精密検査を目的として受診してくることもあります。この場合には、それらの精査が主訴となります。例えば、検診で高血圧を指摘されて来院したのならば「高血圧の精査」、尿検査糖陽性を指摘された場合なら「糖尿の精査」などと記載します。
【主な主訴】
全身症状‥高身長、低身長、体重増加、体重減少、肥満、痩せ、全身倦怠感、発熱、全身浮腫、不眠など
皮膚・毛髪‥皮膚痛痒、発疹、チアノーゼ、脱毛など
頭部‥頭痛、めまいなど
顔面‥顔面蒼白、顔面紅潮など
目・耳・鼻・口‥視力低下、耳鳴り、聴力低下、鼻出血、口腔内出血、咽頭痛など
頸頂部‥前頸部腫脹、リンパ節腫脹など
胸部‥胸痛、動悸、呼吸困難、咳、喘鳴など
腹部‥食欲不振、腹痛、悪心、嘔吐、下痢、便秘など
四肢‥関節痛、下腿浮腫など
精神・神経系‥意識低下、不安感、歩行障害、麻痺、感覚障害など
泌尿器‥多尿、乏尿、血尿など