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医療面接(病歴聴取)PОS・初期計画
- 2020/09/03
③初期計画
挙げられた問題点のリストを解決するための計画を立てます。初診時に最初にたてるもので、初期計画といいます。これには、診断するための計画、治療の計画、お客さまと家族を指導して教育するプログラムがあります。
イ.診断計画(Dx.diagnostic plan)
挙げられた問題点のそれぞれに対し、どのようにアプローチし、どのように解決していくかの計画です。
ロ.治療計画(Tx.therapeutic plan)
お客さまの病態に応じて、如何に治療していくかの方針を記載するのが治療計画です。これには、薬物療法、手術療法などについての基本方針のほか、安静度や食事の指示も必要です。
ハ.指導計画(Ex.educational plan )
お客さま及び家族に病名を良く説明し、さらに検査や治療方針なども説明して、理解し納得していただくことが重要です。こうした説明についての計画を立てるのが指導計画です。
【初期計画の例】
№1 左足痛
Dx 1 尿検査(25/Ⅶ=7月25日)
2 血液検査、血液生化学検査(25/Ⅶ)
3 足X線撮影(25/Ⅶ)
Tx 1 足に湿布
2 鎮痛薬投与 RP)ナイキサン 4錠 分4
Ex 1 痛みの性質から痛風が考えられる。血清尿酸の検査を行って確定する。
当面は鎮痛が第一で、疼痛が軽減し、尿酸値が高ければ抗尿酸薬で治療
を開始することを説明する。
2 痛風の可能性が高く、肥満と飲酒が影響していると考えられる。体重是
正と、アルコールを控えるように指導する。
№2 肥満
Dx 1 血液生化学検査(25/Ⅶ)
2 腹部超音波検査
3 腹部CТ検査
Tx 1 食事エネルギーの調整
2 適度の運動
Ex 1 肥満が痛風の発症に関連している。過食を防ぎ、適度の運動を励行
するように説明する。