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打診(注意事項)
- 2020/09/14
<打診>
(2)注意事項
①診察室内は静かにし、叩打によって発する音を集中して聴きます。
②打診は、叩打によって生ずる音響を耳で聴いて判断するだけでなく、体表においた指に感ずる振動ないし抵抗感にも注意します。
③叩打する強さは、その程度により弱打診、中等打診、強打診に分けられます。肺の打診には通常弱打診を行いますが、胸郭の厚さによって、多少叩打の強さを変えます。
④体位を変えた時の打診音の変化に注意します。例えば、胸水や腹水など体腔に水分が貯留している場合、体位変換によつて水分が移動することによつて打診音が変化し、このことによつて胸水や腹水の存在が診断できます(体位変換現象)。