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打診(打診音の種類)
- 2020/09/15
<打診>
(3)打診音の種類
①清音
叩打によって発生する音が振幅の大きい音で、正常肺野を叩打した際に聴取されます。かなり長い比較的低調の音で、音量は大きいです。振動が体表に置いた指に感じられます。
②濁音
叩打によって発生する音の振動が小さいものです。心臓・肝臓など含気量の少ない実質臓器を叩打した場合や、空気を含まない大腿部などを叩打した際などに聴取される音です。持続性の短い、高調の音で、音量は小さく、ごく近くにいる人にしか聞こえません。指に伝わってくる振動感も弱く、抵抗の増加として感じられます。
③鼓音
振動が規則的で単音に近くなった音を言います。胃・腸管など、閉じた嚢状のものの中に空気が存在する場所を叩打した時に聴かれます。あたかも鼓を叩いた時に発する音のように、清音に比べて高調で、響きがあります。持続はそれほど長くなく、音量は中等度ないし大です。弱く打診した方がはっきりしやすいです。