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聴診(聴診音の種類)呼吸音
- 2020/09/19
<聴診>
(3)聴診音の種類
①呼吸音
呼吸音は前胸部と背部で聴診します。正常では呼吸によって空気が気管・気管支を通過する時に生じる乱流が音を発生して聴こえます。正常では気管呼吸音・気管支呼吸音・肺呼吸音・気管支肺呼吸音を聴取できます。吸気と呼気で聴取します。
呼吸器の疾患では正常の呼吸音が変化したり、通常では聴かれないような異常音が聴こえたりします。
呼吸音の減弱ないし消失は、気胸、胸水貯留、強膜肥厚などによって呼吸音の伝導が低下する病態で起こりうります。
正常の呼吸音ではない音として、肺疾患で副雑音の聴かれる腰があります。副雑音としましては、肺炎では「ブツブツ」などと言った水泡音や、間質性肺炎では「バリバリ」などというベルクロラ音などの断続音が聴こえたり、気管支喘息では「ヒューヒュー」とか「ビュービュー」などと言った連続音(ウィーズ)が聴こえ、これらの聴診所見は呼吸器疾患を診断するのに有用です。