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聴診(聴診音の種類)心音
- 2020/09/20
<聴診>
(3)聴診音
②心音
心音は、心臓を4つの部屋に区切っている弁が開閉したり、心臓が収縮したりする時などに発生する音で、主にI音とⅡ音が聴こえます。Ⅰ音は心室収縮の開始(僧帽弁閉鎖)に、Ⅱ音は拡張期の始まり(大動脈弁閉鎖)に一致して聴こえます。そこで心音の聴診では、まずこの2つの音を聴き分け、その音に異常があったり、他の音や雑音が聴こえないかを確認します。聴診するのは、主として音が発生する部位に近いところで聴くようにします。
心音の異常は、1音やⅡ音が減弱していたり、1音、Ⅱ音以外のⅢ音やⅣ音が聴こえたりことで判断します。さらに、これらの心音の合間にザーといった雑音の聴かれることもあります。これらの異常は、先天性心奇形、弁膜症、不整脈などの時に聴収され、特徴的な心音及び雑音から心疾患を診断することができます。