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神経系の診察(反射検査)
- 2020/09/24
<神経系の診察>
②反射検査
検査とは、皮膚・筋肉・腱などに与えられた刺激に対し、無意識に起こる不随意的反応のことを言います。すなわち、外部から受けた刺激は知覚線維の求心性ニューロンから反射中枢(脊髄・延髄・橋など)に入り、ここで介在ニューロンを経るかまたは直接に遠心性ニューロンによって筋肉などの運藤器官に伝達されます。これを反射弓といい、大脳皮質を介さない点に特徴があります。
反射は、刺激を与える部位により、表在性反射(粘膜反射、皮膚反射)、腱反射、臓器反射に分類されます。刺激受容器から効果器官に至る反射弓のいずれの部位においても中断が起こりますと反射が消失することになります。一方、錐体路は随意運動を司っていますが、一般に腱反射対しては抑制的に作用します。このため、錐体路が障害された場合には、腱反射が亢進し、種々の病的反射が出現します。他方、腹壁反射は消失します。
(2)注意事項
①感覚検査
感覚検査は検査に対するお客さまの主観的な反応に頼っているため、注意が必要です。
②反射検査
反射検査は神経疾患の診断に重要であり、注意深く行います。
反射検査は、神経系疾患を始め、糖尿病・甲状腺機能異常などの代謝性疾患を含む諸疾患の診察に極めて重要です。