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血圧(測定法)
- 2020/10/08
<血圧>
1.測定法
血圧計は、血圧を水銀柱の重さと釣り合わせる水銀血圧計が原則として用いられます。しかし、最近では水銀処理が問題となり、電子血圧計が普及するようになりました。
いずれの血圧計でも、ゴム叢を収めた圧迫帯(マンシェット)を上腕に巻き、聴診器を肘窩で上腕動脈の拍動を触れる部位に当てます。圧迫帯に空気を送り込み、徐々に空気を抜いて行きますと、拍動に一致して音が聴こえるようになります。この時の圧迫帯内圧が最高血圧を示します。ついで1心拍ごとに2~3mmHgの速さで圧を下げていきますと、聴診される音は強さと性質が変化していき、突然音が弱くなります(スワン第4点)。さらに圧を下げていきますと音は完全に消失します(スワン第5点)。完全に音が消失した時の圧迫帯内圧を最低血圧とします。
血圧を測定する時には次の点に注意します。
①血圧は運動・精神的興奮・食事・尿意をもよおしている時などに影響を受けやすいです。なるべく15分以上安静にしてから測定します。
②お客さまは座位又は臥位で楽な姿勢を取らせ、前腕全体を心臓の高さになるよう、滑らかな表面におきます。
③衣服など上腕を緊迫されないように注意します。
④圧迫帯の下縁は肘窩よりも約3cm上になるようにして、均等にきちんと巻きます。
⑤立位で血圧が下降する人もあり、体位変換による血圧の変動にも注意します。