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上肢の関節(肩関節)
- 2020/12/18
<運動器系・全身の骨格>
3.上肢の骨格
(3)上肢の関節
③肩関節
肩関節は、半球状の上腕骨頭と浅い皿のような肩甲骨の関節窩が作る球関節です。上腕骨頭を関節窩に当てはめますと、骨頭の方が関節窩よりも大きく、広い関節面を持つことが分かります。これに加えて関節包も緩いので、肩関節の可動域は非常に高いです。
関節窩の周縁には、線維軟骨性の関節唇が縁取り、関節窩を広げるとともに深さも追加します。関節唇上縁の関節上結節につきます上腕二頭筋の長頭腱は、関節腔内を走る際に滑膜に包まれます。また、肩関節周囲の筋の摩擦を軽減する滑液包(肩甲下筋の腱下包など)も関節腔と交通します。
肩関節は緩い関節包を持ちますが、肩関節をまたいで上腕骨の大結節と小結節につく筋(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)の停止腱が関節包の外周に張り付き、これを補強します。この4筋の腱をまとめて回旋筋腱板と呼びます。