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自由下肢の骨(下腿の骨:脛骨)
- 2021/01/03
<運動器系・全身の骨格>
4.下腿の骨格
(2)自由下肢の骨
③下腿の骨
イ.脛骨
脛骨は、下腿の内側にあります長く丈夫な長骨で、大腿骨と共に体重を支えます。
脛骨の上端は肥厚し、左右両側に広がって内側顆と外側顆になります。その上面は平坦で、中央に突出した顆間隆起の両側に2つの関節面を作つて大腿骨の内側顆・外側顆と関節します。2つの関節面の間に出る顆間隆起には、膝関節内の膝十字靭帯のほか、内側・外側半月が付着します。脛骨上部の前面では、大腿四頭筋の停止腱であります膝蓋靭帯がつく脛骨粗面があって、体表から容易に触れます。
頸骨の骨幹部は三角柱状の脛骨体です。その前縁は脛骨粗面から下方に続く稜線として体表から触れます。前縁よりも内側に触れるのが脛骨内側面です。特に前線は「弁慶の泣き所」として知られます。薄い皮膚の直下に敏感な感覚の骨膜があるため、打撲しますと非常に痛いです。また、外側にあります骨間縁には、腓骨との間に張る下腿骨間膜の付着があります。
脛骨の下端は四角柱状で、内側には内果が突出して、体表からよく観察できます。外側面には、骨間縁から続きます腓骨切痕という三角形の窪みがあり、靭帯を介して腓骨と結合します(脛腓靭帯結合)。脛骨の下面には、足根骨(距骨)と距腿関節を成します内果関節面と下関節面があります。