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移植(組織の培養)
- 2021/01/09
<退行性病変>
4.移植
(3)組織の培養
体外培養は、宿主から取り出した組織を人工培地に植える一種の移植作業で、腫瘍株などでは何代も植えついで行く継代培養によります保存も可能です。人工培地でありますから、培地の成分を色々変えることによつて、つまり、培養条件の変動により培養細胞の特性を研究でき、そのため宿主あった時の性格も類推できます。しかし、培養とはあくまで人工的環境飼育なのであって、それに適応して生きている細胞ということを忘れてはいけません。生体にある時は、血液の循環があり、内分泌的影響があり、免疫による監視があり、全体の一部として、生体の内部環維持機構の制御を受けて生活しているからであります。